3/28の稽古場
演出助手はおおわらわ
reporter 吉川 慶三

今回都合がつかないためこの公演ではなーんにも手伝わない吉川です。
時間ができたので稽古場におじゃましたら、やはり回ってきました、稽古場日誌。

本日の稽古場はぽかぽか陽気のなか、西宮若竹公民館で行われました。

僕がお邪魔したのは昼下がりで、まだ稽古場には数人しか役者が揃っていません。丸尾氏はこの役者陣による2場面の調整を続けながら稽古開始時刻を待ちます。

稽古の合間に腹ごしらえのため、田中幸彦さんの車で池下理都子さんとともに幸彦さんイチオシのかつ丼のおいしいお店に食べにいきました。
このお店はここのところ雑誌でも評判だとか。

食べ終わるころ、稽古場へ向かう途中の山崎修一さんがお店に顔を出してくれました。途中、駐車場に止めてあった車を見かけたからだそうで。
ゆったりする時間もなく、杉本ヒロ子さんご指名「北乳 発芽玄米プリン」を手に稽古場へ戻ります。

午後6時を過ぎ、続々役者が到着します。
G:フォレスタさんは試演会を目前に控え、役者陣も細かい打ち合わせに余念がありません。
再演作品であることもあって台本が早い段階で仕上がっているらしく、役者も理想的なコンディションで稽古に望んでいます(え、みんなに訊いてみたのかって? いいえ。だってそう見えるんですよ!?)。

丸尾氏は今回、黒田誠さんを演出助手に起用し、よりきめ細かな演出に取り組んでいます。稽古の合間にはあちらこちらで役者が円陣を組み、演出助手との打ち合わせを頻繁にやっています。その中をとにかくとても忙しそうに立ち回っている、黒田さん。エンジョって大変な役なんですねぇ。

詳細に渡る演出は役者でもある黒田さんの感性に委ね、丸尾氏は全体の演出に専念しているそうです。たしかに、ダメ出しでは物語の流れを解説しつつ、それを演技に織り込むよう指導していますね。演出と役者といった一線を画した立場から畳み込むような演出だけでなく、気軽に話せる良きアドバイザーこそ役者たちには必要だと丸尾氏は主張しています。

社会派劇団として原点に回帰したG:フォレスタのHEP提携公演「やさしさを取り戻す時に」。
より深みを増した役者陣の舞台を期待しています。といいながらも、僕は都合があって本番を見に行けないんだよね、残念ですが・・・