11/13の稽古場
〜音楽とわたし〜
reporter 池下 理都子

こんにちは、池下です。秋もいよいよ深まってまいりましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。G:フォレスタでは稽古も佳境に入り、音響、照明のスタッフさんに来ていただく時期に突入しました。

客演の大神さんです。
今日はスタッフさんと演出が別室で打ち合わせをしている間、セリフ確認の意味もこめて、最近ご無沙汰している幕開けのシーンをすることに。この場面は音楽もりだくさんなのですが、演出が音ネタを持っているため、曲を入れることができません。ところが…

そんなトコじゃなくてイスに座って見たらいいのに。
曲ナシでやったらこのシーンのイタいこと! そのおマヌケさに耐えきれず、思わず口三味線でBGMを入れると、皆が「それそれ、その曲!」「よう覚えてるねー」
それもそのはず、私はこの曲をおやすみ前のリラクゼーション用に毎晩聴いていたのです。ああ、それなのに。こんなシーン(ドミナ−の登場シーン。山崎のカッコつけかたがイタいの〜)で使われるなんて。それ以来、毎晩寝る前に山崎のうさんくさい笑顔がアタマに浮かんで眠れない〜! この曲は、クラシックの某作曲家の交響曲第7番4楽章なのですが(コレをリラクゼ−ションに使うのもどうかという意見もある)、仕方がないので、最近は6番に変更して寝ているクラシック好きの私です。

う〜ん…そりゃ確かにイスだけど…。
とまあ、このよううに(?)音楽というのは、作品の中でもとても重要な役割を占めているのです。人物の心情をさりげに(ここがポイント)サポートして盛り上げる。音楽が入ると役者の盛り上がりも変わってきますからね。そしてさらにはお客様も盛り上がる。なんとすばらしいではないですか。G:フォレでは選曲はたいてい丸尾氏ですが、ピッタリ! な曲を探すために相当な数の曲をきいているようです。それもグレードの高い作品を作るためのひとつの手段。皆様には、芝居と一体化した音響効果を楽しんでいただければと思います。