10/2の稽古場
〜ある客演の日記〜
reporter 黒田 誠

本番まで、あとニケ月。稽古が始まって一ケ月が経とうとしていた。

台本はおそらく順調に書き進められているのであろう。現在書きあがっている部分で三十から四十分ほどの時間はあると思われる。

前回に続いて客演することになった私は、幾度となく台本を読み返しながら、嬉しさと困惑が入り混じったような感情を抱えていた。

前回では全体を通しても10分ほどしか舞台に立っていなかったと思うが、今回は現在完成している部分の台本の七割で舞台に出ている。これは役者としては非常に喜ばしいことであるのだが、それだけの能力が求められるということであり、責任は大きい。

本当に私で良いのだろうか?

良いも悪いも関係ない。作家がそう書いているのだから全力を尽くすのみだ。そう割り切って考えるようになったのは、台本の新しいページをもらってさらに台詞が増えたからかも知れない。

↑役者円陣の図


↑ダメ出しの図


↑演技観察の図