まなぶ「直接渡させてくださいっ！」 みさを「わたし渡しときますからっ！」 まなぶ「直接渡した印ですっ！」 みさを「あさこ今いないみたいだしっ！」	武彦「浮気、浮気って言いますけどねっ」 まなぶ「湯浅さんっ！」 よしみ「なんやの」 武彦「私はそうやって会社で生き残って きたんだっ！」
かつ子「少し生活が荒れている ようですね」	淳夫「にいちゃん、今輝いてまっせえ！」 浩一郎「ここでもう一回 プロポーズやあ！」 まなぶ「はいっ！　あさこさん！ 僕と、僕と結婚してくださいっ！」
―男たちが、そろっと様子を伺いに 出てくる―	康文「オレ、前からほんまにあさこさんのこと好きやったんです。でもこんな性格でしょ。簡単な女につい手を出してしもて、後悔してばっかりで…そんな自分にうんざりしてて…」
あさこ「旦那さんをいじめる時間やねんて」 康文「あの二人って独特の繋がりかた してますよね」 あさこ「でもいい感じやと思わへん？ 私らもあんな風になれるかな」	浩一郎「昔のことやねん。いまあさこと続いてるわけやないし。それに康文、榊さんとか上垣さんのことわかっててあさこと結婚するって言うてたやないか。それと一緒やろ」 康文「一緒やと思います？」
あさこ「ひとりに…ひとりになってしまう」	かつ子「いろいろあるのよ、人それぞれに」
あさこ「あさこです。もしかしたらこうやって、もうルス電でしか喋れないかと思うと辛いです。私も部屋を出ることにしました。落ち着くとこが決まるまではしばらく戻りませんので、みさをの都合のいい時に荷物を取りにきてくださいみさをにはたくさんありがとうを…切れた」	みさを「…子ども、どうすんのよ？」 あさこ「ひとりで頑張ってみようと思ってる…って言うか、報いやと思うし。…みさをとはこれが最期なん？」 みさを「…」
―あさこ、行こうとする―	カーテンコール
舞台全景 （ちょい右寄り）	玄関口
奥の部屋への扉