5/4の稽古場
〜人科 役者〜
reporter 泉 幸江
ツツジが満開の5月。ゴールデンウイークです。いー天気です。稽古前、出演者は基礎練兼ねて稽古場の周りを走ってます。 焦げる… 今日は幾つかのシーンを小返し(同じシーンを繰り返し行い丁寧に作品を作る稽古)をしています。その為、今日は少人数の稽古になりました。 外はいい天気です。私達は暑さと明るさを遮断すべく窓のカーテンを引いて、稽古に挑みます。 外は爽やかです。 中では迫真の演技が作られていきます。 実在しない『あさこ』を存在させる為、杉本は俯いて何かを考えています。シーンがスタートし、杉本が『あさこ』として泣きます。 演出・丸尾が山崎にダメを出し続けます。山崎は何処かを睨んで演出の声を聞き続けます。 池下は稽古後、演出の側をぴったりキープして話し合いを続ける日があります。 新劇団員、今若はいろんな人を捕まえてはマイクロカセットにセリフを吹き込んでもらい、イントネーションをチェックしながらずっと台詞を呟いています。 早乙女はその芸名に似合わず、何度も何度も自分の中で納得が出来るまで同じ会話を繰り返し、休憩時間も絡む相手を捕まえては稽古を始めます。 近頃は世界中が騒がしい。その中で、私達のしている『芝居』というものは人間の生態活動としてけして必要なものではない。でも、『創作』する私たちと、『観て』くださる皆さんがいる限り続くことが出来ると、思います。 近頃、芝居を始めた人達に会う機会が多く、その人達に芝居を始めるきっかけを聞いた所、 「普通じゃないことをしたい」 「自分と違う人になりたい」 と、言う言葉を何度か聞きました。 でも、芝居は『普通』と『普通じゃない』を繰り返し進んでいるような感じがします。 自分の中の『じぶん』とは違う人の『人生』を作る為泣きながら、苦しみながら、笑いながら、今日も私達は演じます。 |
↑激突! 女優vs男優! ↑これ、誰の? ↑何回見ても笑っちゃう |