3/8の稽古場
〜さて今回は。〜
reporter 丸尾 拓

ということで、
『GO! WOMEN!〜世界最大の結婚争奪戦〜』の稽古が始まったわけです。

気づいてる方も多いと思いますが、2作前の『Go!〜世界最大の恋愛争奪戦〜』とそっくりなタイトル。そうです、今回はテーマとしては、タイトルに顕われている通り、『Go!』の女版です。

とはいえ、続編なんかじゃありません。

芝居のトーンは『Go!』や『IN!』のシチューションコメディ系。そうです、楽しく笑ってもらって、で、しっかりココロ揺らしてもらおうという作品です。

そうそう、前回や前々回の作品で「男が書いている作品だとは思えない」と言ってくださる方が多くて嬉しく思ってます。女をよく理解してるって言っていただいてると勝手に解釈したりして。でももちろん「男が書いているにしては」というフィルターを通しての、お褒めの言葉であるわけで、しょせん男の目を通した女性像でしかないことは重々わかってますが。

ところで『IN!』を見た男性たちの反応は楽しかったです。ある女性が「そう言えば、とことん男の思い通りにならない女が主人公のドラマってないですよね、男から見たら、これイヤな物語でしょうね」と言ってました(^ー^)。その読み通り? ある人に「マルオさんって女でかなりつらい目にあったんですか」とマジメに聞かれたりして。公演後に「マスターとまいこは別れてよかったんだ、その方がマスターのためだ」と憤慨しているスタッフもいたし。

しかし女はわからないっすね。わかりたいし、わかるためにかなり努力(?)もしましたが、「わかる」と思ってることが思い上がりかもしれない、ということがやっと理解できた程度です。自分自身さえわからないから、女がわからないのは当たり前とも言えるんですけど。とか言いながら、まだあきらめてないわけで。あきらめないということに関しては、才能あるかもしれない、俺(*^_^*。

すごいスピードで時代が変わっている今は、女性も、30代、20代後半、20代前半で、それぞれに悩みどこや男との関係の作り方や関わリ方もずいぶん違うように見えます。で、ひとつ辛いなあって思うのが、どんどん自由になってるはずのより若い世代になればなるほど、逆に男と女の距離が開いていってるように、見えること。楽しむ術はすごい知ってるのに、好きな相手と向き合う術は全然培われてないみたい、どうも。ちょっと痛いです。

刺激が新鮮なうちの自己満足状態がたまたま一致してることでポーッとなって、お互いに自分のイメージで自分勝手に恋愛して…なんて、分析しはじめると止めどもなく哀しくなるから止めて、で、『不器用なやつが一所懸命、相手を愛そう、愛したいとあがく物語』を書き続けてユメを見ているわけです。

なんてことを考えてるから、突き抜けた芝居にできないんですよね。でも人間を考えてることが一番面白いんだし、不可解なんだし、ファンタジーだし、エンタメなわけですよ、人間と向き合うだけで。なんか真面目な話になってしまった…この原稿書いてるの夜中なんです、そのせいだ。

この芝居は、コメディです、基本的に。

いやまじで。

↑今回のイメージ写真(仮)。まだ役者が揃ってないんだけど、ちょっと必要もあって撮ってみたショットです。(仮)だから、ほとんど外部に出ることもないだろうし、せっかくなんで、ちょこっと紹介。役者の立ち位置は、芝居のスト−リ−に少しかぶってるんだけど、そんなこと誰も知らない。たぶん役者たちでさえ。
(^_^;)





↑顔合わせ後の記念ショット。役者たちだけでなく、音響さんや受付なんかのスタッフしてくれてる人や、そうそう「IN!」に客演してくれた○○さんも今回スタッフサイドで力をまた借ります。それに影の演出家も? ほんとはここにいない人がまだまだいるんだけど…みんなの温かい思いにしっかり応える芝居、今回も創るからね。





↑顔合わせ後の飲み会で。ほんとは顔合わせって飲むためにしてるのかもしれない。だってまだモードが緩いままのスタートだもんね。目覚まし替わりにこの日を無理やり設定して、で、せっかくなので飲んで、芝居の話で盛り上がる。そうや、この日、○○くんと話してたら、いきなり泣きだしたんや。と、ここに書いたら、絶対忘れないと。