4/9の稽古場
〜僕がここにいる理由〜
reporter 佐々木 鉄平

4年前の春―
僕は今のG:フォレメンバー達と出会いました。

「てっちゃん。花見に来うへんか?」

山崎氏が、そう誘って来たのを覚えてます。

「武庫川で花見か…。悪くないですね。」

会社も辞め、ぶらぶらしていた頃。
ただただ先の見えない将来に、漠然な不安を感じているだけだった日々。

このままじゃいけない。子供の時間は終りだ。
これからちゃんと再就職して、ちゃんとした社会の歯車にならなきゃいけないってのに、なんて―

(なんてヒゲをしてやがるんだこのオヤジ)

それが丸尾さんの第一印象でした。

話を聞くと、このオヤジ。著名な演劇人だったとかー。マジでか?

演劇なんて大学でかじった程度。お金がなかったから、ろくに芝居も見に行きませんでした。

そんな僕と、なんで酒を酌み交わしてんだ?
てゆうか、そのヒゲのまま堂々とコンビニ行ったりするのか? ヒゲの取り外しはきかないのか?

その頃の僕が興味を引かれたのは、丸尾氏が有名な演出家だというよりは、僕の想像する社会人像を遥かに逸脱した存在だったからです。

こんな大人もいるんだ。

30になっても40になっても夢をあきらめない。
まわりに流されていくのではなく。まわりを巻き込んでいく生き方。
はっきりいってロクなもんじゃありません。
こういう人に近づくと、大損するに決まってます。

でも―

でも、こんな大人がいてもいいじゃないか。

そう思えるようになったとき。会社を辞めた不甲斐ない自分を少しは許せるような気がしました。

(ま、なりたくはないけれど。)

そして、一緒に歩いてきて4年。
いつのまにか3本の芝居を作ってきました。

そして4本目も、まもなく公演することになりました。

この4年間で出会ったいろんな人々と、いろんな経験をして作り上げたこの芝居。
どうぞ楽しんでご覧下さい。


それでは、

Go!
〜世界最大の恋愛争奪戦〜
 
開演します。

↑散らかし放題の事務所
公演前はいつも戦場だ!




↑事務所の宿泊代を入れる貯金箱
一日300円ナリ




↑次回公演のチラシ撮影
戦いはもう始まっている