3/26の稽古場
〜チラシの由来〜
reporter 丸尾 拓
あと、一ヶ月になってしまいました。 順調にいっているような、時間が足りないような。 でもチラシやストーリーの反応はいいようで、安堵などしつつも、期待に答えなきゃなあと奮い立つ毎日です。 チケットまだの人、急いでください。 おもしろいですから、ほんっとに! 「今回のチラシ、目立つけど、なんであんなデザインなん?」と何人かに聞かれました。(ちなみにチラシは僕が、愛機マックG4/533で作ってます) 丸尾のことだから、意味もなく目立ちたかったんだろう、タイトルもデザインに合わせたこじつけだ、という憶測が流れていると聞き、心外至極な思いをしていますので、このデザインの由来をちゃんと伝えて、誤解を説いておきたいと考えます。 「うまづら長いな姉の顔」と発声する佐々木。
もともと、このデザインを思い付いたのは、世界最大のベストセラー『聖書』をちゃんと読んでおきたいと、小説版『聖書』に手を出したことから始まります。(本物の聖書には挫折した)で、聖書の世界を解説した本を何冊か読んでいるうちに、ローマ帝国のネロ皇帝の血筋をひく王家が統治するユーフラテス帝国の記述に何度か出逢いました。独裁者だった第10代ネロ皇帝は、国中から美しい女を掻き集め、自分の宮殿に幽閉したのだそうです。その時に、ステンバ地方から集めた女は赤の矢印で、ドミンゴ地方から集めた女は青の矢印で、広い宮殿内で迷わないように掲示されたマークが、今回のチラシのデザインのヒントになっているのです。(あめんぼ赤いな、ちゃうか?) バスローブをまとって「Love me tender」を歌っている山崎。
女たちの部屋を印した矢印…今回の芝居のテーマに抵触してる感じするでしょ? でもたまらないのは、国の男達。なにしろ美しい女は町から全然いなくなってしまったわけですから。(美しい女の基準も今とは違ったようですが)腕に自慢のあるものは、宮殿にしのびこみ女をさらいにいったそうです。(これが肝試しの起源)でも警備も厳重。宮殿に忍び込んでも、首尾よく戻ってこれたのは10人に1人いたかいないかだったそうで、「片道通行の矢印」と呼ばれたなごりで現代もワンウェイ(一方通行)の標識に使われているのだそうです。普段、いつも見ている標識にも深い歴史ってあるもんですよね。(いまごろっ!)奥は空中に浮く寸前の杉本。 でも残念なことに、こんなに深く調べてデザインしても、そこまで考えて見てくれる人っていないんですよね。たまたまこれを読んだ人はそう思って、もう一度チラシや一方通行の標識を見てみてください。ね、言われれば歴史感じませんか? 追伸: 忙しいので歴史に詳しい人の反論は受け付けません。 |
一部の人にしか届いてないけど…