2/12の稽古場
〜ポリー・ハッターと小粋な小道具〜
reporter 佐々木 鉄平

垣根に色づく桃の花に、少し早めの春を感るこの季節。皆様、いかがお過ごしでしょうかー。

G:フォレフリークの方々、
こんにちわ。
魅惑の小道具隊長、
佐々木鉄平です。

今回『Go!』の台本も(半分くらい)あがり、ようやく小道具班も本格的に活動開始です。何かと眠い、この季節ですが、物事は何でも最初が肝心。心の紐をきりりと引き締めて、初心を忘れずに、はりきって行きましょう。

さて、今回必要な小道具は―

     シャンプーハット

………………………帰るか。

はっ! いけない、いけない。光よりも早くへこたれてしまう所でした。
…しかし、どこで手に入るんでしょうか? 未だ愛用している根強いファンとかいるのでしょうか? 考えいても謎は深まるばかり。とりあえずホームセンターに行ってみます。

…………(以下略)…………

ありました。(はやっ!)
フロ用品コーナーの片隅にありました。しかも子供用のキャラクター商品。男の子用はブルーの機関車トーマ○。女の子用はピンクのキテ○ーちゃん。どちらも捨て堅い、小粋なデザインです。
どっちにしようか…
それぞれを両手に持ち、見比べてみます。…しかし、平日の昼間に、いい歳した男が、トー○スとキ○ィーのシャンプーハットをなめ回すように見る姿はなんとも―

…決めました。
十分に吟味した結果、僕が選び出したのは、機関車○ーマス。SLの前面に笑う生首を貼り付けただけのシンプルなデザインが、僕の心を鷲掴みにする十分な決め手でした。早速、レジへ向かうと、何かのセールでもやってたのか、レジ前に長蛇の列がずらり。清算するまでかなり時間がかかりそうです。ト○マスのシャンプーハット片手に並ぶ僕。少し気なる周りの人の視線。もしかしたら、端から見ると、僕はかなりイタイ人に見られているんじゃないのでしょうか? 無精ヒゲに黒ジャージといういでたちが、いいかんじに怪しさ倍増させてます。このまま刃物でも買おうものなら、確実に補導されてしまいます。僕はなぜここにいるのだろう? と考える事も少なくありませんが、このような献身的犠牲精神の一つ一つが、芝居を支えているんだなぁと、無理やり納得する今日この頃でした。
(合掌)


↑女「あんたっ!」
  男「えっ?」




↑女「あんたぁっ〜〜〜!!」
  男「ええ〜〜〜っ!!」




↑女「トイレどこっ!」
  男「知らんわっ!」