8/19の稽古場
〜きっとためになるメイクのはなし〜
reporter 佐々木 鉄平

るーるるっるるる♪ るーるるっるるる♪
るーるーるーる るるっるーーーーー♪

テレビの前のみなさま、こんにちは。『鉄子の部屋』へようこそ。
司会は私グロ柳鉄子でお送りいたします。

本日はG:フォレヘアメイク担当の平野先生をゲストにお迎えしました。

鉄「平野先生、こんにちは」
平「こんにちは」
鉄「今回、G:フォレのヘアメイク担当ということですが…いかがなものでしょう
  ?」
平「んー、そうですねー。舞台というのは、照明がありますから、強い光の中でも、メリハリをハッキリクッキリつけるメーキャップが重要なポイントですね。」
鉄「というと?」
平「んー、そうですねー。私が口で説明するよりは、実践するほうがいいでしょ
  う。」

鉄「あ、ちょうどいいところに誰かがやって来ました。あれは安部さんですね。」
安「むむむむむむ。むむむむむむ」
鉄「こんにちは安部さん。何うなってんですか?」
安「こんかいのセリフのれんしゅ〜」
鉄「そうですか。平野さんが、メイクの実演をしたいそうなんで…」
安「ん〜、いいよ〜。顔だけなら〜」
平「では」

ざく!

平「では、始めましょうか」
鉄「はい」
注:ダースモールじゃありません
平「まずはスキンケアから始めましょ
  う」
鉄「すきんけあ…ですか?」
平「あなたは化粧についてとても
  無知ですね。最近は男の子でも
  化粧するというのに」
鉄「いい年ですから…。反省してま
  す。では、スキンケアというの
  は?」
平「化粧のノリを良くする為に、肌の
  角質を整える作業です。これを
  やるだけで、お化粧する時間が
  ずいぶん短縮するんです」
鉄「工事現場の地ならしみたいなもんですね」
平「そうです。まずはクレンジング。皮膚の色々な汚れを落とし清潔にしま
  す。」
鉄「まずは顔洗えってことですね」
平「ええ、洗顔クリームかなんかで。その後は市販のローションでクレンジン
  グ。次にトーニングで肌に潤いを与えます。このように、そっと押さえつけ
  るようにして下さい。これで肌の角質が整地されたわけですね。」
鉄「わかりやすい説明ですね」
平「そして、化粧の下地です。これでファンデーションのつき、もちを良くしま
  す。」
鉄「いろいろな色がありますね」
平「そうですね。役者さんならキャラクターに合わせて色をつけるのがいいで
  しょう。健康的ならイエロー。透明感を出すならブルーといった具合に…」
鉄「塗りすぎでデーモン○暮みたいにならないで下さいね。そういえばどこ
  いったのかな? あの人…」
平「次はファンデーション。顔の土台になるメイクです。薄い幕をつくることに
  より、肌の色調を美しくます」
鉄「顔にどうらんを塗るあれですね」
平「のせ方は、基本的には多く乗せてもかまいませんが、おでこから鼻筋に
  かけてと、目もとや口の周りは薄く塗ってください。これでコントラストを
  ハッキリさせます」
鉄「ここで輪郭を出すのですね」
平「知らない人は一色のどうらんを満遍なく顔に塗りたくるだけなので、
  照明の下では、ただの平面になってしまうのです」
鉄「平面でなく立体的につくるのね」

改造人間の設計図
平「もっと立体的につくるには、ローライト・
  ハイライトを使います。」
鉄「さて、今週のハイライト…」
平「…ローライトは、ベースより一段暗い色を
  カラークリーム、パウダー等をを使って
  鼻筋の側面や、あごの側面につける事。
  ハイライトはベースカラーにホワイトを混色
  させたものをマユの下、ほっぺた、鼻頭に
  つけて顔を明るく見せる事です。」
鉄「安部さんの顔が、かなり立体的になって
  きました。怖いくらいに」
平「最後に、フェイスパウダーでファンデー
  ションを落ち着かせます。パウダーすると
  ちょっとやそっとで取れなくなりますので、
  よく考えてからパウダーして下さい。
  色はバナナイエローが自然です。男性は白
  を避けて下さい。オカマっぽくなります。でも、どうしてもオカマになりたい方
  は止めませんが…」
鉄「って、先生。なぜボクを見るんですか」
平「…いえ、別に…。続けましょう。あとは、眉毛や口紅をかっこよく決めて
  下さい。これをいじるだけでも十分キャラを引き立たせることが可能です。」

まゆげボ〜ン
鉄「先生、口紅はこう塗るんですよねっ?」
平「いえ、別に男性は元の色がよければ
  口紅は塗らなくてもいいんですが…」
鉄「男性のボクが口紅で美しくなってゆく…
  なんかヘンなキ・モ・チ。でも、これが役者
  って事ですよね。演じていく者の、勤めな
  んですよねこれがっ!」
平「…だから…しなくていいんですって…」
鉄「こうですよね! こう! ベラのようにっ!
  やっみにかーくれてっ、いっきっるっ!
  うふふ…このように白パウダーを全身に
  まんべんなく塗りたくって…」
平「やめんかぁっ!」


ざく!
るーるるっるるる♪ るーるるっるるる♪


本日のゲストは平野先生でした。
次回は「たぶんためになる前衛メイク講座」をお送りします。
それではまた、来週のこの時間にお会いしましょう。さよなら。さよなら

るーるーるーる るーるーるーる♪
るーる るるるーーーーー♪

 
鉄子の部屋  終