7/1の稽古場
〜ユング博士のヘアスタイル〜
reporter 田中 幸彦

えー田中です。お久しぶりです。
もうたまらなく暑いっすねえ。炎天下でタタキなんかしてたら溶けそうになってしまいますな。
新しく出た台本をもらって真剣な顔で読む本橋氏
きのうやっと散髪に行けてすっきり涼しくなったつもりでしたが、そんな物はこの日射しの下では関係ないようでした。その刈ってもらった理髪店なんですが、僕がもう20年行きつけにしている店でして、公演が有る度に「今度は社長役だから貫禄が出るように」とか「大工の棟梁みたいに」とか「若く? 見えるように」とかいろいろ難くせを付け続けてきました。
その度にマスターは職人魂に火が付くのか「よっしゃ、まかせとき」と腕を振るってくれたものです。
10年余り芝居を続けていても、理髪店の休業日の月曜には公演をすることが無かったので、そのマスターに舞台上の僕を観てもらうことができませんでした。しかし前回公演に月曜日公演があったので、はじめて観てもらうことができ、これでマスターもいつ死んでも・・・? とは言ってなかったよな。

新しく出た台本をもらって寝転んで読むもりかゆみ
「おーい真面目にやれよー」どうやらこのあたりから
デジカメの具合が悪くなってきたあー
さて、今回の役<ユング博士(だと思い込んでいる精神病患者)>のヘアスタイルについては、衣装担当杉本からの希望は、
「ボサボサ頭にしてほしい」でした。
カットを始めるまえにさっそくマスターに相談。
「この次来る時にはボサボサにして!」
マスター驚くかなと思いきや、さすがは百戦錬磨の職人さん「よっしゃ、まかせとき」「でもなあ、兄ちゃんの髪質がなあ・・・」
そう、僕の髪は硬いうえに量が多く、少し伸びただけでもボリュームが出てしまいます。でもくせ毛でカールするために、立った状態にはなりにくいのですね。
もしかしたらマスターにとって最大の難関かもしれないこのヘアスタイル。
次回刈ってもらう時を楽しみにしているところです。