6月中旬の稽古場
〜さて、今度の芝居は…〜
reporter 丸尾 拓

さあて!
稽古は、とっくに始まってます!
顔合わせは、5月下旬でした。そろそろ本腰いれて、稽古に臨まないと、もう2ヶ月なんだよね、残り時間が。
毎度毎度、評判のいいチラシの写真を
撮影してくださってるカメラマンです。
今回は、客演さんが多いです。新しい出逢いで楽しいのですが、どう触ろうか、未知数なだけに戸惑いもあったりして、でもせっかく僕と芝居としてくれる偶然を選んでくれたんだから、それに応えて、面白い思い、見せてあげたいしね。だけど、うちの劇団員がかすんじゃ意味ないし、客演さんにいいとこもってかれないように頑張れと劇団員に檄を飛ばす毎日です。さて、どうなるか、僕も楽しみです。

これも初回恒例のチラシボツ写真。
チラシの写真と微妙に違うでしょ。
今回の芝居は、ところどころで書いてるけど、再演です。大昔、僕が書いた作品です。下敷きは「カッコーの巣の上で」(であってたっけ?)。
「カッコー」が社会的なテーマで通してるのに対して、今回の「夢のかけら」は個人の心の問題にこだわってます。だけど、ラクしようと思って再演選んだつもりなのに、書き直しは増えてくるわ、装置や衣装のプランも前回と全然違ったのがあがってくるわ、役者は不器用だわ…、まったく違う作品になります! 断言します!
前回を知ってて、楽しみにしてる人! 前回は忘れてください。でないと、今回の面白さ、見落とします! たぶん…

事務所でうたたねするとこんな目にあいます。
くわばらくわばら。
僕が、ちょっと前、この作品のことを、友人への手紙にしたためた言葉は、
「がんばりたい想い」と「壊れてしまいたい想い」の葛藤を描いた作品。
です。そんなイメージなんです。前向きな自分と後ろ向きな自分、そして「ひとりきり」って閉じちゃう心…、そんな想いも抱えながら、めげたりがんばったりしてる人に、見て欲しい作品です。…この作品を書いた頃って、ほんと生きてるのきつかったんですよね。たぶん僕はこの作品を書くことで、「壊れてしまいたい想い」を昇華させてたんじゃないかなあ。逃げ出したいけど、逃げ出すわけにいかなかったし、いっそのこと…って日々…。そりゃ行間にあふれるその想いを受け取ったお客さんは、深くハマっただろうし、アンテナがあさってを向いてた人や鈍感な人には、何をごちゃごちゃやっとんねん、やったかもしれない(^_^;)。でも今これを読んでるあなたには絶対、入ります。だってここまで読めるんだから、きっと才能あります! 心の深くに染みます。間違いなく! 田中真紀子に誓って!