3/23・24の稽古場
〜一に体力、二に体力、三四は気力で、五も体力〜
reporter 杉本 浩子

はーい。杉本でっす。ただ今午前3時なり。ちょっとテンション高いかも…。
今回の日誌レポートは3/23・24の2日間まとめてでっす。なぜかって? それはこの2日間は“ 魔の合宿練習”だったからです。

いやぁこの2日間はハードでした。より本番に近い形で練習するために、限りない労力をつかいました。舞台の実寸がとれる大きさの稽古場を借りて、丸2日間、朝〜晩、いや、夜中までやる、という特別な日です。

衣装をつけての稽古、お初です
まず、セットを組むための準備「積み込み」。これねえ大変なの。パネルやらなんやら今回やたらめったら多い大道具やらで車4台分……多すぎる…しかも本番用じゃないから実は全部じゃない…本番どーなる?!
次にセットの建て込み。コレも大変。金づちやくぎ、トンテンカンしました。大工になれそう。
んで次に、大道具のセッティング。コレもまた、大変。なんというか、自分で決めておいて何だけど、モノ、多すぎるっちゅうねん。リサイクルショップの話やからね〜想像つくでしょ。

そしてこの『大変』を3つ越えたところで、本当の稽古が始まるワケですわ。やっとか〜て感じでしょッ。やっとここで暗転の練習とか踊ったりとか、まあ色々ね、やるワケですわ。もうね、ここまできたら大変なのが“楽しい”の域に入るみたいです。ほら、徹夜とかした時、だんだんテンションが上がってくる、そんな感じ。23日のスケジュールはこんな風でした。夜中12時終了。我らながらマゾな気がしました。

男と女、永遠のテーマ。
ついでの話ですが…夜中終わって、劇団員の何名かで『五色湯』という有名な銭湯にいきました。¥370で色々なお風呂にはいれる。スゴクイイカンジ。露天風呂、電気風呂、ブクブク風呂ほんと、色々あるし、広いし。一日の疲れもとれたよう…あ、そうそう、テレビがついてて、“パパはニュースキャスター”やってて、その話題でひとしきり盛り上がった。(田村正和若ーい)その勢いで帰って、酒飲んでしゃべって寝たのが朝の4時、いや5時ごろだったかな? ふっまだまだ私も捨てたものではないわね。っていうか、ただのアホか……。

24日、朝8時集合!! ねむいっちゅーねん。!! みんな、へろへろしながら、体起こして昼まで練習で、昼から“初”通し稽古開始。(通しというのは、最初のシーンから最後まで通してやることです)“初”なだけに出来映えは…。演出が密かに唸ってました。 いーえ、みなさん、本番に期待あれ! G:フォレはやるで〜!

みんな楽しそう。でも内心はヘロヘロ
その通し稽古が終わって、またこれからも大変だったのさ。いわゆる「片づけ」があるわけです。もうここに説明するのがめんどうな位めんどうな事をして、事務所にたどりついたのが夜の8時。こっから「ダメだし」(演出から、これダメようっていわれる会の事)があって、完全に終わったのって10時頃やったかなー。もぅお、へろへろもいいとこでした。ダメだし中に寝てる奴いたもんね、誰とは言わんが…。もちろん私は、一語一句、演出の言葉を聞き漏らさず、受け取りましたけど…。

こうして、長い、実に長い2日間の稽古は幕を閉じる。そして、もちろん、明日も稽古はあるわけで………。
あぁ、役者は、いや、芝居は『体力』です。この一言につきる……。