始まりを観て思わず鳥肌が立ちました。それと、劇を見て涙がでたの、初めてです。うまく言葉に出来ないんですけど、今日、この劇を見ることができてすごく良かったです。きっと、見たか見なかったでは、これからの私、何かが違ってたかも!?…(そんな大げさの事はないかも!? どっちやー) 何はともあれ、本当に観て良かった!! ありがとうございます。(24才 女性)

いつの間にかお芝居の世界に引き込まれ、とても感動しました。エネルギーを受け取る事ができたので、私も頑張りたいと思います。お疲れ様でした。
(19才 女性)

ものすごく良かったです。忘れていた震災のことや他の災害のことを思い出しました。平和に、幸せに私は暮らしているんだなあーって思いました。すごくさびしくて悲しくて泣きながらみました。(20代前半 女性)

初めてシバイをみさしてもらいました。良かったです。自分が感動するとは考えてもいませんでした。感動? ちょっとちがうかも。色々考えさせられました。自分のこれからの生き方、叉は、4月から6月にかけての生き方は、本当によかったのか?最後、まっ暗の中で思っていました。シゲルさんの気持ちわかるような気がします。(20代前半 男性)

最後、泣きませんでした。泣かないかわりに、心の中がからっぽになりました。憎かった。何か実体のないものがただ憎かった。それでも、人を好きでいたい。そういう気にさせてくれるお芝居でした。(20代 女性)

5年前に感じたいたたまれなさ(自分は全く被害を受けなかったという)もいつの間にか忘れてしまった時に、正面から(しかも押し付けがましさが全くない形で)ぶつけられてしまった訳ですが、これまで幾つか見た震災を扱った芝居では「前向きに希望を語る」か「悲惨さをぶつける」のどちらかだったのですが、今回は仮設を舞台にしながら丸尾さん流の「素直さ」「温かさ」で、いい意味で「どこにでもいそうな」群像を描いたため、太(注:ふとし;登場人物)の無神経さも含めて全てが嫌味なく伝わってきました。それだけにクライマックスの事件は、当たり前のように起こりしかもたっぷりと見せつけられるので、見るのは辛かったのですが、ラストの長尾の一言(胸に刻みます)につながるものとして受け止めることが出来ました。(30代前半 男性)

身近にある事だけど、自分自身に起こらないと分からない痛みの様の流れでとても良かった。老人介護の部分では私自身体験ずみで共鳴しました。優しいステキな時間をありがとう。(40代 女性)

役者がみごとにハマっていましたね。誠実そうな方、元気のいい方、軽いノリの方etc.群像ドラマとしてのアンサンブルのすばらしさに感心しました。第一回公演としての好スタートだと思います。その幕を揚げるに当って選んだのが阪神大震災。僕にとっては「対岸の火事」としかよべないものですが、大なり小なり皆さんリアルタイムで経験されていたのかなと思います。あれから5年になるんですね。僕にとっては風化しかけていた記憶ですが、丸尾さんは忘れてみえなかったのですね。激しい感情を脱してみごとにまとめあげたなと感心するばかり。根本にはとても重いものがあるのに、観終えた後の印象は少しも悪くありません。といっても、後に何も残らないのではなくて、心にズシッと楔を打ち込まれた感じ。みごとにハートを動かされたなという気がします。仮設住宅での人間模様をコミカルに描きながらも、その視点が遠くからあたたかくじっと見つめているというところがあって、それが客席から観ている僕の視点ともダブりました。何だか一生懸命に生きているキャラクターすべてがとてつもなくいとしく思えます。仮設住宅でいきなりプライバシーがさらされ合うことになるという設定はなかなか芝居向きで面白かったですね。そしてラストでは川野家のプライバシーをただただじっと見守るしかないわけですが、このシーンに作品全体のメッセージが集約されている気がしました。誰もせめることはできない、ただただ傍から見守り続けるしかない。そんな悔しさやら無力感やらがゴチャマゼになった気分。でも決してそれを忘れないでほしい。そんな強い意志。5年たった今だからこそ、また地元で生活している方だからこそできた作品だなと思います。観に来てよかったなと思いました。(30代後半 男性)