5/7の稽古場
〜号外!!!〜
reporter 田中 幸彦

号外! 号外! 号外! ついに脚本が完成!
CAST全員に配布される。
あの遅筆のマルオがこの時期に書き上げるのは前代未聞。
これは天変地異の前兆? 今度は大阪に激震!? ……なんてね。

本を片手に、熱演! でも、ホントは代役なんです。
マルオ氏へ、本当にお疲れ様でした。この本のプランを君から聞いたのはもう何年も前の事ですね。本当は震災5周年の今年1月頃に公演したかったんだろうけど半年遅れになったのは、まあ良しとしましょう。だけどとてもいい本になったと思います。後は稽古を重ねて…。がんばりましょう。


ラストシーン。この二人に一体何がおこったのか!?
あの日の朝、最初の揺れで僕は引っ越したばかりのマンションが本当につぶれるかと思いました。夜が明けるまではとても不安でしたが、そんな時に一番に電話をかけて来てくれたのを覚えています。
僕ら二人は同じ街(被災地の端っくれ)に住んでたけど、僕は家具も無い部屋で寝ていて落下物の恐怖は無く、 本棚もろとも倒れた超大量の本の下敷きになり、もがきながら這い出してきた時にはパンツがぬげてしまってた君とは最初から震災に対する思いが明らかに違うのでしょう。
持っている知識の量が全然ちがう。
この本のベースになっている、震災に関するいろんな実情や裏話等は、単なる知識だけではなく人の心の痛みに敏感な君でないと、見逃したり、知り得なかったりする物ばかりだと思います。
事実、同じ市民である僕は、この「事件」を知りませんでした。
そんな野郎が演じる、「滋」を観てもらって何人のお客さんに「何か」を伝えられるのか、今の時点ではちょっと自信が持てませんが…なにせ脚本をもらったばっかりなもんで…稽古がんばろ。


通しの最中! だんだんと台詞にも馴染んできてます。
さて今日の稽古場なんですが、脚本完成記念として、幕開けからその「事件」が起きたあとのラストシーンまで全編やりました。まだ本を持ったままのシーンが多かったですが、上演時間もまあまあだし、段々と各CASTに台詞がなじんできているし、イイ感じです。
詳しく言うとネタばらしになりますので詳しくは言いませんが…
「事件」のシーンはかなりハードです。どういう風にハードかって?
<それは観てのお楽しみですよ。>

今回客演してくれてる坂本さん。とっても面白いです。独特のキャラで毎度、稽古場を笑わせてくれます。
それと早乙女君もこのシチュエーションコメディにはまると面白い。
いいなあ笑えるシーンがたくさんで…。
マルオ氏へ 僕にも笑えるシーンを…。
やっぱりキャラクター的に無理みたいですね…。
次回作に期待しよ。