5/14の稽古場
〜「嘘」をしないこと〜
reporter 山崎 修一

稽古前にリラックス。
早いものでもう五月の半ば、公演日まで残り一ヶ月と少しになってきました。
先週の稽古辺りからようやくみんなが台本を放して立ち稽古ができるようになり、稽古にも益々熱が入ってきました。かくゆう僕もようやくセリフが頭の中に入り、ほっとしているところです。


夫婦親睦を深めてます。
さて、僕は最近みんなの芝居を見ながら思うのですが、俗によく言われる、「この役者さん芝居うまいわあ」とか、「下手やなあ」とかいうのは、どの辺に境界線があるのだろうか?
僕が出した結論から言うと、役を演じている役者とそれを見ている人とがどれだけ共感し合えるかがその分かれ目なんじゃないだろうか。


柔軟中。
観客は実にシビアに嘘を見破ります。これは、いままでの僕の経験上。いくら面白い動きをし、いくら奇妙な奇声をあげ、いくら舞台上を飛び回っても、そしてどれだけ号泣しても、それが観客の共感を得なければ、観客にとってはただ退屈なだけです。

逆に観客に共感してもらうにはどうすればいいのだろうか?

それは今の僕にはまだわかりません。
ただ言えるのは、「嘘」をしないこと。僕が今回のお芝居の稽古をするにあたって、最も気をつけている点は、まさにこのことです。

「嘘」のない、一瞬たりとも目が離せないお芝居に仕上がるよう日々自問自答の毎日です。そして、願わくば、多くのお客さんに「共感」してもらいたいです。